思い出の味。
1人1人あると思います。
それは家族の料理であったり、昔の行きつけの店だったり、塩かと思って舐めたら死ぬほど苦かった謎の化学物質だったり(実話)。
小さな子供の保護者は、子供の手の届く場所に塩みたいな謎の化学物質を置くのはやめましょう。
つって、
昨日は西という友人から「6年ぶりに思い出の味を食べに行くから一緒に来てくれ」と連絡がありまして、
とりま合流!
手前が俺で、奥が西です。
西は6年前、18歳のときに大学進学でチーバくんのこめかみからチーバくんのケツに引っ越しました。
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これ千葉県民にしか伝わってないかも。
実家を離れてチーバくんのケツでの1人暮らしを始めた西は、ある日一軒の飲食店に入ります。
そして、そこで食べた唐揚げ定食が美味すぎて、1食1000円するのに毎日通いまくっていたら店主から「学生なのに金大丈夫?」と心配されるほどの常連になっていたそうです。
しかしその直後に西は大学を辞めます。理由は彼女と遊ぶのが楽しくなっちゃったから。
その彼女とは結婚して現在3人の子供がいるので、もしかしたらあの時の中退は間違ってなかったのかもしれません。
とはいえ中退から6年間で彼女とアパートを借りて同棲したり結婚して子供ができたり職に就いて働いたり、そんな生活を続けているうちにいつの間にか店の名前も場所も忘れてしまったそうです。
覚えているのは大学の近くだったことと、引き戸だったことと、唐揚げ定食が美味かったこと。
この3点だけを頼りにチーバくんのケツに、
GO!!!
10分後、間違えてゴルフ場みたいなところに入っちゃってゴルフカートの後ろを走ることになりました。
今年一のガチ焦り。
ゴルフ場を抜けたときは正直思い出の店を見つけるより嬉しかったです。
そりゃこんな顔にもなるわ。
そんなこんなで千葉県の海沿いを爆走。
一生分の海とサーファーと3輪バイクを見た気がします。あと「半裸や水着での入店お断り」という海沿いすぎる張り紙も一生分見た気がします。
電気が通ってなさそうな電気屋も一生分見ました。
こんなの一生に一回見るかどうかなので。
出発から2時間半、チーバくんのケツに到着。
あとは大学付近の飲食店を片っ端から回って正解を引き当てるだけです。
とはいっても本当に味でしか店を覚えていないのでハズレを引いた分だけ唐揚げ定食を食べなければならない『お試しかっ!』みたいな状態です。
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問題に正解するまで延々と飯を食わされたりする番組のことです。
さて、まずは大学付近の飲食店を調べて......
あれ......
2店舗しかない......
しかも片方は唐揚げ定食やってない......
超ヌルゲーでした。
なんだこれ。答えに丸が描いてある中古のミッケやってる感覚です。ちょっとGoogleで検索したら答えが全部出てきました。
もう思い出の店の場所は突き止めました。しかもしっかり営業時間中なので、2人で乗り込んで唐揚げ定食を食べてきます!
うおぉぉぉぉぉ!!!すんませーん!!!唐揚げ定食2つ!!!
昼は唐揚げ定食やってなかった。
なんか夜にならないと食べられないらしいです。丸は描いてあるけど答えがどこにもないミッケをやっている気分です。
片道3時間近くかけて、思い出の店を突き止めて、唐揚げ定食無し。ウギャー。
仕方がないので店主におすすめを聞くと「うちのタンタンメンはあまり辛くないから食べやすいよ」とのことでした。
店主曰く「面白半分で辛すぎるタンタンメンを出す店もありますけど、ちゃんと客に出す前に自分で食べたかって疑問に思いますよね!」とのことだったので、
きっとこの店のタンタンメンは本当に食べやすいんだと思います。
ということで、西はタンタンメンを注文。俺は全然空気を読まずにチャーシュー麺を注文しました。
で、タンタンメンを食べた西の感想。
「辛すぎる......」
笑いました。こんなフリとオチがしっかりしてる飲食店なかなかないですよ。
そんなこんなで、唐揚げ定食は食べられませんでしたが思い出の店には来れたので一旦ミッションコンプリート!
その後は2人でバッティングセンターに行って無謀にも140キロに挑戦して手も足も出なかったり、握力計測ゲームで不甲斐ない結果を出したりなどしました。
うおぉぉぉぉぉぉ!!!
28キロ。
ちなみに同世代の平均は50キロ弱です。
このままでは終われないので格闘技経験のある西に仇を取ってもらうことにしました。
しかし西は左腕を負傷しているので、
右はバカ強いのに左は平均以下ということで、
2人してちょっと落ち込んで帰りました。
せっかく思い出の店を見つけたのにね。
ということで、皆さんも思い出の店に足を運んでみてはいかがでしょうか!
そしてその帰りに握力を計測して落ち込んで帰ってみてはいかがでしょうか!
それでは今回はこの辺で終わりにします。
以上、あざしち!