23歳の誕生日、上京。
ギター1本持って上京したら格好良いかと思って、前日までに荷物を全て東京に送って、「あとはギター1本だけ」という状態で上京。
今考えるとそれはギター1本持って上京では無い。
しかも当日になって東京に送り忘れた荷物を見つけて、結局肩がバーストしそうな大荷物で上京。
つって、そんなゲボダサ上京をかました俺ですが、東京ではバンドを組んだり野球を始めたりとそこそこ楽しい上京ライフを送っています。
その頃一方、俺の上京と入れ違いでキーマンが地元に戻ります。
彼の名前は齋藤。
東京の大学を浪人・留年、最終的に中退。現在は地元に帰ってフリーターとなかなかの不適合者っぷりです。
しかし俺らの代は大学の就活時期にコロナが直撃したせいなのか、他の地域の同級生(高校の友人の友人とか)を見てもフリーターが若干多いような気がします。
ちなみに俺はコロナとか関係無くガチ無職になったり数年フリーターだったりしたので人のことを笑えません。むしろ笑われる側です。
M-1グランプリなら5位くらいに食い込める笑われっぷりだと思います。
そんな地味に就活がエラいことになっていた世代の我々ですが、
無職やフリーターや大学を卒業できなかった人間は何も手にしていないように見えて、実は社会人が喉から手が出るほど欲するアレを持っています。
俺も無職と社会人の両方を経験したからこそ分かります。
無職とかフリーターって笑っちゃうくらい暇があるんですよね。
で、暇すぎてだんだん世の中と感覚がズレていくんですよね。
これは俺が無職だったときの写真です。
無職すぎて世の中のことを全く考えていなかったので、世の中の一般の感覚から浮きすぎてパッと見で何歳だか分かりませんね。
これ確か19歳か20歳です。自分でも「嘘だろ」と思ってます。
で、ここまでは浮かなくてもとりあえず俺の地元には暇な奴らがいっぱいいる訳で。
かなり同級生の少ない地域のはずなのにフリーターがパッと7人思い浮かぶ訳で。
そんな場所にキーマン齋藤が帰ってきて何が起きたのか。
齋藤の実家はメチャメチャ広く、親子・兄弟・ペットでワイワイ暮らしていたのですが齋藤が上京している間に両親が離婚。
メチャメチャ広い家は斎藤の親父1人になってしまい、娘のために買ったピアノは音がズレて余った部屋も時が止まったような切なすぎる状態でした。
しまいには、あまりにも寂しかった親父が保護犬を貰おうと支援センターに行くと「あなたは犬より先に死ぬからダメ」というあまりにも悲しい理由で断られてしまったそうです。
で、斎藤もそんな親父の悲しすぎる話を色んなところで話していたので、
周りが同情したのか、それとも単に広い家がガランと空いていて便利だったのか、いつしか悲しみが充満した広い家は同級生たちのたまり場になっていたのです。
どのくらいたまり場かというと、「もう4日くらいここで寝泊まりしてるわ」みたいな奴が出てくるくらいたまり場になっています。
しかもただ集まっているだけではなくガッツリめのDIYに目覚めたようで、ピザ窯やドラム缶風呂や門松を自作したり、
敷地内のビニールハウスで農業を始めたり、イベントごとに齋藤の家に集まって皆でお祝いをしたり、
最近では齋藤の親父がでっかくプリントされたオリジナルTシャツを着て10人くらいで親父の誕生日を祝うという、
俺が齋藤の親父だったら三日三晩大号泣する祝い方をしていました。
で、その様子がインスタのストーリーで流れてくるので「楽しそうだな~」と思いながら見てたんですけど、でも「楽しそうだな~」の他にもう1つ感想がありまして。
これインスタのストーリーじゃなかったら絶対バズってましたよね。
まず親父が色々と悲しい状態になっていて、そこにだんだん人が集まってきて、
そういう段階からブログやYouTubeで発信を始めていたら、黒字にはならなくとも収益が発生するくらい数字は取れていたんじゃないかと思います。
なんならグッズ販売がいくつか売れるくらいにはなっていたんじゃないかと思います。
でも......
それだけコンテンツ性の高い遊びを単純に遊びとしてインスタのストーリーだけでやってる感じが良いってのもあるよね!
あと、あいつらがYouTube始めたら絶対に途中からパチスロ系チャンネルになります。
こないだも「パチスロDIY!」とか言って家にミリオンGODの筐体置いてましたし。それはDIYじゃねえよ。
俺は上京してある程度楽しく過ごしているつもりだったんですけど、でも齋藤の周りの出来事を見てると思うんですよね。
千葉に帰りてぇ~~~。
このブログもちょっとずつ収益が出てきていますがまだまだトータルで見たら赤字。もっといっぱい読まれるブログにして爆裂大黒字にして千葉に帰るぞ!
だから、その頃までDIY続けててくれよな!!!!!
パチスロDIYはやめててもいいよ。
それでは今回はこの辺で終わりにします。
以上、あざしち!