早朝4時、自宅。
部屋にカーテンが無いので明るすぎて目が覚めます。
しかも天井からネズミが走り回る音や鳴き声が聞こえてうるさいので一度目が覚めるともう二度と寝られません。
なのでネズミに「静かにしてね~」と注意しに行って、
そのままギンギンになった目で30分くらい散歩してきました。基本的に人間は屋根裏にネズミを探しに行った直後には寝られない生き物なので。
それにしても、新宿のお隣中野とはいえ早朝は全然人がいなくて歩きやすいですね。歩行者はもちろんのこと、車すら走っていません。
気分がいいからドーナツ食っちゃお。カロリーの爆弾。
俺はカロリーを気にしてないので、罪悪感0でドーナツを食べることができるという特殊能力があります。
ドーナツを食べながら再び街をウロウロします。
あまり歩いたことのない道に来たことで普通にちょっと迷子ですが、気にせず足を進めます。我ながらすごい勇気。
だから24歳にもなってすぐ迷子になるんだろうな。
しかし、時にその勇気は良い方に転びます。
道の端に「ご自由にお持ちください」と書かれたボックスが置かれていて、
中を見ると何やら面白そうな漫画がたくさん置かれていました。
全体的に品揃えは古めですが、みこすり半劇場で連載していた『放課後キッチン』や、アリスソフトでキャラデザや原画をしていた『ひでSAN』の漫画があり、
「せっかくだしどれか持って帰ろ~」と思い1冊ずつパラパラとページをめくっていくと、
普通にエロ漫画があったので即持って帰ってきました。
あの瞬間、俺は早朝5時にエロ漫画を持って中野を歩く不審者でした。
誰もいない時間で良かった。
ちなみにこの漫画『プヨプヨパラダイス(鮎川あおい)』は約30年前の作品らしく、かなり時代を感じる表現が多くて面白かったです。
なんせ見開き1ページ目からこの飛ばしっぷりですからね。展開が早くてよろしい。
「私にブルマ姿で勉強教えろ!?」つって、この後すぐブルマに着替えて勉強を教える訳ですが、
その姿を見た彼氏のリアクションがコチラ。
表情と背景のスピード感が合ってない。
え、これMT車で120キロ出してるときの背景じゃないですか?
少なくとも現代の漫画ならこのほがらかな表情に「なんたってEカップだもんな」でこの背景にはしないので、やはり時代を感じます。
っていうか、せっかく彼女にブルマ履かせたのに真っ先に胸見んなや。
続いて、女の子が色仕掛けに失敗するシーン。
現代の漫画では、女の子が何かに失敗してショックを受けるシーンでは、主にしんみりしたりデフォルメキャラになって落ち込んだりすると思います。
しかしプヨプヨパラダイスは一味違います。
岩が降ってきて「ドカン」です。
すごくないですか?岩ですよ?
しかも2つ。
俺はギャグテイストのエロ漫画が好きなのでちょっと笑えるコマがあると逆に「おっ」となるのですが、このコマに関しては普通に笑いが勝ちました。
他にも、
彼女一緒に風呂に入ることになって、彼氏が裸を妄想して興奮してしまう場面。
ドゴン
すごすぎ。伝わるか分かりませんけど悟空がピッコロ大魔王の胴体を突き破ってブチ殺したシーンみたいになってますからね。
バトル漫画の決着シーンのような迫力を、まさか裸を想像するだけのコマで出してしまうとは。
しかもよく見たら煩悩しかない表情してますし。俺24年生きてまだこの表情になったことないかも。
俺が童貞で彼女もいたことないから知らないだけで、世の男どもはみんな彼女の前ではこの顔してるんですかね。「ドゴン」つって。
あと、こんなに煩悩しかない表情でドゴンしておいて、
いざ一緒に風呂に入るとエロいことが起きると知らされてなかった人のリアクションをします。
いや、知ってたじゃん。そんなケツから一気に手首引き抜かれたときみたいな声出されても。
ということで、ここまでプヨプヨパラダイスの時代を感じる表現を紹介してきましたが、
これだけ紹介すれば皆さんもこの漫画の手法が分かってきたのではないでしょうか。
それでは問題です!
妹のパンツを盗んだのがバレて怒られる場面。
普通の漫画ならこの後ゲンコツされて終わったりボコボコにされて終わりますが、そんなありきたりな展開にはならないのはこれまでの傾向から容易に想像できると思います。
それでは、次のコマでどうなるでしょう。
3......
2......
1......
正解は、
爆破
この妹、怒ると爆発します。ほぼボム兵です。
まさかクッパ軍の勢力はエロ漫画にまで及んでいたなんて驚きました。
このように、中野には面白い漫画が路上で無料配布されています。先月も街を歩いていたら別の場所でキングダムが10冊くらいまとめて無料配布されてました。
もう神社の裏や河川敷で漫画を探す時代は終わりました。時代の最先端を走るナウなヤングは中野で漫画を探します。
皆さんも中野に来て自分にピッタリな漫画を探してみてくださいね!
それでは今回はこの辺で終わりにします。
以上、あざしち!